こんにちは。最近食生活が乱れまくっているAikaです。(辛うじて体重はほぼ変化ありません)
ご存知の方が多いかもしれませんが?!9月9日から10月28日までの期間、フランスにて4年に一度のラグビーワールドカップが開催されていました。日本は惜しくも予選リーグ敗退となりましたが、私が現在住んでいる国、ニュージーランドは決勝トーナメントまで進出しました。結果は南アフリカとの「死闘」ともいえるすさまじい試合でしたが、紙一重の差で勝利を逃し、準優勝でした。
Attipectのラグビー留学のページでも書いていますが、ニュージーランドはラグビー強豪国で、国技でもあります。そのため国民の生活に身近にあり、ラグビーに対する想いも大きいです。(とはいえもちろん人によります。一緒に働いている女子たちなんかは「ラグビー?興味ねー。」って感じでした。ですが、少なくとも日本よりは身近です!)
ラグビーに対する想いを表す、All Blacksが負けたときに起こるエビソードを2つ紹介します。
- 国民が不機嫌または落ち込んでいる。
例えばスーパーマーケットやガソリンスタンドなどの店員に定番の挨拶「How are you?(気分はどう?)」を言うと、「昨日All Blacksが負けたから気分は最悪だよ。」という会話になるとか。
- 家庭内暴力が増加する?!
念のために先に言っておくと都市伝説です!ですが、①の通り試合結果が機嫌や気分に影響を与えること、ラグビー観戦のお供であるビールのせいか?家庭内暴力が増えると言われているそうです。
そして今回私はAll Blacksの試合を様々なシチュエーションで観ることができたので、様子をシェアしたいと思います。
まず、All Blacks大ファンの知り合いの家での様子です。
フランス戦を一緒に観ました。写真の通りテレビ台に旗を飾っています。(写真はぼっち観戦の日本戦ですみません。)試合前夜には翌朝一緒に観戦する人それぞれにジャージを配られ、「明日試合観るとき着て集合ね!」と言われました。
開催国のフランスとの開幕戦ということもあり、試合前・試合後のテレビ中継に映っているニュージーランド国内の各シティは大盛り上がりでした。
ナミビア戦の様子。すごいテレビの数です。。。。
人はあまりいない・・・テレビの数の方が多かったです。。。
代表理事の赤井から「絶対シティは大盛り上がりやで!絶対行った方がええで!」と口車に乗せられて、早朝からバスでシティに行きましたが、人はまばらでした。おそらく、順当にいけば勝利できる試合と判断したため、国民の熱はそれほどだったからでしょう。
イタリア戦、ウルグアイ戦、アルゼンチンはお家観戦でした。(こちらも写真がAll Blacks戦ではなくてすみません。)
親子、仲睦まじい姿で観戦していました。私は向いのソファーで観戦。
これは現在私がホームステイしている重枝孝二(通称KOJIさん) さんというハーフの方のお家です。ハーフですが、日本人の要素はほとんどないです(笑)他国の試合のためかなりリラックス体勢での観戦ですが、All Blacks戦は体勢から熱が入っていました。(ちゃんとソファに座っていました!!)
さて、アイルランド戦は友達とシティのバーで観戦しました。
この試合は予選リーグと違って「負けたら終わり」だったこと、アイルランドが2022年の世界ランキング1位だったことなどから、かなり重要視されていた試合でした。
そのためシティは朝から人が多く、私たちが行ったバーでは、立ち見こそありませんでしたが全ての席が埋まっていました。ちなみに隣にある元々人気があるアイリッシュバーでは、アイルランドとニュージーランドの試合ということもあり予約が必要だったようです。どちらのチームのファンもいるので、ゲームに動きがある度に歓声が聞こえてきました。
結果的にはAll Blacksが勝利し、ノーサイド時には地響きと大歓声が沸き起こりました。
最後、決勝の南アフリカ戦の様子です。
私は運悪く?バー&レストランでの仕事が入り、生観戦とはいきませんでした。オーナーのFacebookから拝借した写真はこちらです。(仕事中は携帯電話を携帯できないので無許可転載写真1枚でお許しください。)
私の職場の様子です。前日の時点で300人前後の予約が入っていました。1階席は室内も屋外も全て埋まり、立ち見の人もたくさんいます。2階席は半分以上が埋まっていました。これはなかなか日本では見られない光景でした。
開店と私の出勤時間は同じ7時半だったのですが、出勤した時点で店の前は大行列ができていました。開店した途端に人が押し寄せて、すぐ皆テレビを凝視していました。
私はウェイトレスのような仕事(Front of houseと言います)をしているので、お客さんの注文をとらないといけないのですが、全員ほぼ同じタイミングで席について、試合前にオーダーしたがり、しかしながらテレビに夢中だし、国歌はハカのタイミングで声掛けられないし…と気を使うことが多く、普段の仕事以上に大変でした。
お客さんが多いことが事前にわかっているので、朝ごはんのメニューは2種類(ビッグブレックファストとエッグベネディクト)しかなかったのですが、目玉焼きをスクランブルエッグにしてくれだのグルテンフリーのトーストにしてくれだの特別な注文もあり、てんてこまいでした。(そしてそういう人は大概うちらの朝ごはんまだ?遅くない?と文句を言ってくる…)
ホストファザーから「All Blacksが勝てばお客さんはビールを飲んで騒ぐから、Aikaの仕事的には大変になるね。頑張ってね。」と言われていました。しかし前述の通り、結果的にはAll Blacksが負けてしまったので、お店は静かになるかと思いきや、試合後は南アフリカを応援しているグループが集まってきて飲み始めました。(朝の10時前)
日本のような単一民族国家ではワールドカップのような大きなイベントが開催されると、普段からそのスポーツに興味があるかどうかは差し置いて、「日本」を応援するのが定番だと思います。ですが、ニュージーランドのような多民族国家では、それぞれに住んでいる国とは別に自分自身や家族の出自に関係する国があり、その国を応援することが一種の文化であることを実感する機会となりました
今日の一言
“特別な注文をするなら急かさないで。”
じゃまたー!