こんにちは。立命館大学3回生の尾崎耕一郎です。NZに来て早いものでもう7週間が過ぎました。残り少なくなってきましたが、たくさんの事を吸収して帰ろうと思います。
今回はニュージーランドのラグビーの仕組みについて話そうと思います。 ニュージーランドのラグビーは下の図のように大きく4つのカテゴリーに分かれています。
大きく分けてこのようなカテゴリーに分類されます。
「クラブチーム 学生」
1番下のカテゴリーはクラブチームや学生のチームです。クラブチームではプレミア、シニア、コルツ(21歳以下)と言ったようにスコッドが分けられていて、個人のレベルや年齢に合わせラグビーができるような仕組みになっています。
私はジョンソンビルホークス(以下Jville)というクラブチームの練習に行かせてもらっています!Jvilleはなんと112年もの歴史を持つクラブチームだそうです!昨年度のシーズンではウェリントン州でベスト4だったチームです!本当にフレンドリーな人が多く、日本から来た僕を心よく迎え入れてくださって、大変貴重な経験をすることが出来ています!また、時間が経つにつれてウォームアップやフィットネスセッションなどを任せてもらえることも増えてきていて、今後に繋がる経験をすることができていると実感しています!
ウォーターボーイをしているのが私です!こうやって試合中でもチームに関わらせていただいています!
いいチームです!
「州代表」
そこで活躍した選手は次のカテゴリーである州代表に選出され、州代表のチームでプレーすることになります!例えば、僕が留学に来ているウェリントンではウェリントンの州代表はWellington Lionsという名前で活動しています!
Wellington Lions(以下Lions)とは、ウェリントン州代表チームのことでニュージーランド国内のプロリーグであるNPC(National Provincial Championship, ニュージーランド州代表選手権)に所属しているチームです。また、NPCはPremiership DivisionとChampionship Divisionの二つのディビジョンに分かれていて、Lionsは上位でビジョンであるPremiership Divisionに所属しているチームです。
日本でいうところのリーグワンのチームを想像していただけるとわかりやすいと思います。スーパーラグビーとはシーズンの時期が異なっているため、アーディサベアやTJペレナラなどハリケーンズやオールブラックスで活躍する選手もプレーをすることがあります!
また、州代表チームは若手の育成を目的としたアカデミー(u20)の組織も運営しています。アカデミーは州の中の若手選手でパフォーマンスが良かった選手や、サイズがある選手など将来州代表やスーパーラグビーなどで活躍が期待される若手が選抜されトレーニングを行なっている組織です。
州代表アカデミーとしてする試合は少なく、基本的にはそれぞれのクラブチームでの試合のパフォーマンスを上げるためにトレーニングを行っています。そのため、クラブチームの練習とは被らないように練習しています!
これがライオンズのU20のメンバーです。この中から将来ハリケーンズやオールブラックスの選手になるメンバーもいると思います。
私はJvilleの練習に加えてLionsのアカデミーの練習にも行かせていただいています! アカデミーには現在二人のS&Cの方がされており、さまざまなことを学ばせていただいています!
このようにアカデミーのメンバーとも仲良くなることができています!これはウエイト前のひと時です。
「スーパーラグビー」 → 「ニュージーランド代表、All Blacks」
州代表で活躍した選手はスーパーラグビーのチームと契約しプレーすることになります!現在のスーパーラグビーはニュージーランド、オーストラリア、フィジーの3カ国、12チームで構成される国際プロリーグです。私のホームステイ先であるウェリントンではハリケーンズが1番身近です。ハリケーンズは主にウェリントン州代表、ホークスベイ州代表、マヌワツ州代表の3つの州代表のチームから選抜されています。
以前練習試合を観戦した時に、ハリケーンズでもあり、オールブラックスでもある Jordie Barrettと。
実際にスタジアムでスーパーラグビーも観戦しました!日本とは全く違う雰囲気なので、本当に楽しめました!
さらに、スーパーラグビーで活躍すれば、ワールドカップなど様々な国際大会に出場するニュージーランド代表のオールブラックスに選ばれることになります!
「まとめ 」
ニュージーランドのシステムは四つのカテゴリーに分かれています。
私が思うこのシステムのメリットは若い世代が高いレベルや社会人などとプレーする機会が多いということです!日本では中学→高校→大学→社会人チーム→日本代表と言ったように進んでいくのが主流なので、学生の頃から日常的に社会人やプロ選手とプレーする機会が少ないと思います。反対に、ニュージーランドでは学生であったとしても活躍が評価されれば州代表やスーパーラグビーなどでプレーすることができます!
スーパーラグビーでは10代後半〜20歳前半などでも活躍している選手がいたりするように日本に比べて若い選手が活躍していることも少なくありません。このように若くから高いレベルでプレーできる環境が整っており、若手の選手が多く活躍しているのだと考えました!
しかし、このシステムをしようと思っても簡単にできるようなものではないと思います。ラグビーというスポーツが国技として根付いており競技人口の多いニュージーランドならではのシステムであると感じました!
長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました!また次回もよろしくお願いします!